投稿者:中沢康彦
「中高年のダイエット」特集
前に書いた記事に、厚労省の「健康日本21」の国民の肥満の改善の達成目標値の足を引っ張っている中高年の(特に男性)の肥満について。いくつか記事を書いていこうかと思います。「中高年のダイエット特集」ってことですね(^^)
なぜ歳をとると太るのか
簡単に一言で言えば代謝が落ちるから。
そんなことは誰でも知っていると思います。
そもそもダイエットというのは簡単に言えば「摂取カロリー」と「消費カロリー」の算数です。身体の機能が落ちて、筋肉量や運動量が減って、基礎代謝も活動代謝も下がっているのに。消費カロリーが下がっている事に気がつかず、今までと同じ食生活をしていたら太ってしまって当然なんです。
では、消費カロリーの低下に伴って、食事量を減らしたり。落ちた消費カロリーを補うだけ運動量を増やしたらいいのか。ってことですが。確かにその通りではあるんだけど。そんなに単純なことだけではないです。
中高年の場合は身体の機能が低下しているのです。筋力は落ちて関節が痛んで、そんな状態なのに痩せたいからっていきなりジョギングなんかして、関節を痛めたりしても困るし、ドロドロになった血液が詰まって心筋梗塞や脳梗塞を起こしたりしたら大変なことです。
また、無計画に食事の量を減らしたりすると身体の機能低下が進んでしまうかもしれません。
中高年になって太りやすくなるのは 【老化現象】 なのです。ただ単純にカロリーの算数的なダイエットをするのではなく、老化に向き合い、老化予防を意識しながら、健康促進を目的に適正体重の維持をしていくことが大事だと思います。
老化とは、老化防止とは
人は生まれてからあるときまでは「成長」という変化を続け、あるときからは「老化」と言う変化をしていきます。これは避けがたいことです。
ただ、そのスピードは人によって違いがあります。遺伝的なことや病気と言うこともあるし、様々な要因があり、自身の努力ではいかんともしがたい要因だってあるわけですが。
「食事の習慣」や「運動の習慣」や、ストレスなどの「心の問題」など。日々の努力で老化の速度を遅らせることができる要因だって多くあるのです。
そして、肥満になっているということは、老化の速度を上げる良くない習慣を行ってしまっているのとほぼ同じと思っていいわけですから。無理のない程度で、自分に出来る範囲で、アンチエイジングを意識した生活を心がけることが、中高年のダイエットには大事なことだと思います。
食事か、運動か
話をダイエットに戻して。
では、具体的にどんな習慣を見直していったらいいか。
「食事の習慣」 ・・カロリー摂取の習慣
「運動の習慣」・・カロリー消費の習慣
と分けたとき
まずは「食事の習慣」から見直し始めることをお勧めします。
もちろんどちらも大事であって、たぶん私も運動のことをこのブログに書いていきますし、できれば食事と一緒に運動習慣も見直すのがいいです。無理がないようにね、今日の藤永さんの記事などはとても参考になります。
朝ウオーキングの効果って色々!!(藤永さん)
ただ、運動で消費できるカロリーは小さいものです。例えばフルマラソンをして消費できるのは約2500kcalほど。それに対して1kgの脂肪を落とすには、7200kcalも必要なんですよ。
30分ウォーキングして消費するのは100kcal弱です。(体重60kgの場合)何気なく間食しちゃったケーキ(350kcal)を消費するには2時間近く歩かないといけないのです。食事の見直しをせずに運動だけで痩せようとするのは無理があるって事がおわかりいただけるでしょう。
ましてや、特に中高年の場合は運動のリスクも高まるのですから、まずは食事の習慣からです。
では、食事をどう変えていったらいいのか。
闇雲に食事量を減らすのではなく、アンチエイジングのためにも、「酸化」と「糖化」を意識しながら食事を考えていくのがいいでしょう。
「酸化」と「糖化」はどちらも老化の原因になることですし、ダイエットにも関係しますからね。次の記事以降に書いていきたいと思います。
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