今週のフェイスコムのテーマが「洗剤」についてなので前回は「地球環境について、プラスチックごみの削減について」書きましたが、今回は人に対する悪影響について、家庭用住宅洗剤が私たちの肺へダメージを与えているという話題を書きます。
週に一度使うだけで毎日たばこ20本
家の中を掃除するため、消臭や除菌のため何気なく使っている住宅用の洗剤に私たちの健康を脅かす危険があるって事をご存じでしょうか。
ノルウェーのベルゲン大学の国際保健センターのセシール・スヴァネス教授らの研究によると、定期的に市販の洗剤を使って掃除する人は、1日あたりタバコ20本分に相当する肺機能の低下が見られたと報告をしているんです。これどう思います?
この研究は20年以上かけて6000人以上に対して調査が行われています。掃除を行う頻度などの質問が書かれたアンケートを実施すると共に、実際に肺活量など、肺機能についての測定を行いまとめたもので、洗剤に含まれる化学物質が気道に少しずつ損傷を与え、年齢と共に起こる肺機能の低下を加速させる恐れがあることを示しています。
TVで宣伝されているなら安全?
この研究の結果はインターネットでも検索できるし。フォーブスなどのメジャーなビジネス誌にも紹介され、アメリカやヨーロッパではメディアでも大々的に報道されたそうですが。日本のメディアではほとんど報道されていないのだそうです。
なぜなんでしょうね。
洗剤などの日用品のメーカーはメディアのスポンサーであり、お得意様ですよね。スポンサーの不利益なことは報道しないという忖度が働いたのでしょうか?
日本人にはよく「TVで宣伝している商品なら安全」とか、「日本製は安全」と盲信している人が多いですが、果たしてそうなのでしょうか。メディアで宣伝している市販品というのは莫大な広告費がかかるものです。加えて小売店や問屋、商社などの中間マージンも必要で、それらは商品価格の6割以上になると言われます。当然原材料にお金をかけられないから原材料費が安くて済む化学成分を使わざるを得ないという事情があるんですよね。
そしてその化学成分が原因で消費者の健康が危険にさらされているって事になるわけですよね。家庭用洗剤に限らず、シャンプーや歯磨き、化粧品や日焼け止めや虫よけスプレーなどなど、直接肌に触れる日用品に含まれる化学成分の危険性や不安を訴えるネット記事はたくさんあるのです。
また洗剤や消臭剤などを使うと残留成分が床にたまりやすいでしょう。お子さんやペットがいるご家庭だとなおさら心配ですよね。赤ちゃんやペットが毎日たばこ20本なんて考えたら怖いです。
何の根拠もなく、TVで宣伝しているものなら。と思いこむのではなく、消費者として賢い選択ができるようにならないといけないですよね。
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