人はどうして老化するの？

人間は〈人間だけに限らないが〉、どうして老化するのでしょうか。老化のメカニズムは非常に複雑で、現在の科学でようやくその原因とメカニズムが解明されようとしています。

研究の結果として・・・

1・細胞分裂が減少する（テロメア説）
2・活性酸素で体が錆びる（フリーラジカル説）
3・ホルモン分泌の低下
4・有害物質・老廃物の蓄積
5・遺伝子損傷・修復エラー
6・アミロイド沈着
7・その他　ストレス　内臓脂肪増加　遺伝

　

など考えられていますが、これらの要素が複雑にからみあって老化が進行していきます。原因がわかっていると言う事は、これらをクリアしていけば老化を象徴とする病気にかからないで済むだけでなく、元気で若々しい毎日を過ごすことが可能になります。

老化を象徴とする病気と言うのは、例えば、動脈硬化、糖尿病、がん、骨粗しょう症、認知症といったものでいずれも若い人にはほとんどなく、加齢とともに増えてゆく病気であり、それが引き金となって体を蝕むきっかけになると考えられています。

一方、角度を変えて私たちの体を見てみると、若い人と歳をとっている人では一体何が違うのでしょうか？

キーワードは3つです

1・代謝力の低下

歳をとると代謝が低下して、成長ホルモンやメラトニン等、代謝を促進するホルモンの分泌低下、筋肉量の低下等により肌や臓器の機能低下により、体に老廃物が溜まりやすくなります。私たち人間は口から食物と水を摂取し、体内の化学反応で60兆の細胞が半年で70%入れ替わると言われています。そして3年で98%新しくなるのです。代謝力の低下は、このことを考えれば若さを保つと言う意味では致命的です。

2・免疫力の低下

免疫力が低下すると 風邪やインフルエンザ、結核やエイズといった感染症、慢性疲労症候群、糖尿病や心臓病といった生活習慣病、慢性 リンパ性白血病などのリスクがあります。また、死亡率１位となっているがんのリスクも高まります。５０歳が「がん年齢」 といわれているのは、ウイルスや細菌、がん細胞などの身体に悪影響を及ぼすものと戦うための免疫細胞が減ってい るからとされています。

3・抗酸化力の低下

身体の中で起こる　「錆びる」つまり「酸化」は活性酸素の仕業なのです。活性酸素は絶えず体の中で作られていて、これが蓄積されると老化を早めるだけでなく、がんの細胞が増殖したり動脈硬化を引き起こすなど、様々な疾病の原因になることがわかっています。皮膚におけるシミシワも酸化のプロセスを経て起こる変化であり、紫外線が活性酸素を産生させることでそのスピードは加速。
でも、生きていくのに酸素が不可欠である以上、私たちの身体にはこの活性酸素の働きを阻止する物質もシッカリと作られています。それが「抗酸化物質（スカベンジャー）」というもので、その働きが「抗酸化力」です。

これら代謝力・免疫力・抗酸化力・を高めることがアンチエイジングに繋がると考えられている。


参考文献
アンチエイジングアドバイザーテキストより