日差しがギラギラと降り注ぐ夏の時期、お肌のトラブル防止に日傘を差したり、日焼け止めを使用したりと紫外線対策を行っていることと思います。しかし、紫外線は年中降り注いでいるもの。しかも近年、肌のシワやシミの原因が長年にわたり紫外線を浴びることによって起こる、「光老化」であることが分かってきました。
肌の老化はに影響するものは「光老化は8割、自然老化は2割」とも言われています。
「光老化」は肌の老化現象によってシワやたるみの原因になり、紫外線を浴びたかどうかで5年後10年後の肌状態が左右されると言っても良いいでしょう。
シミやしわなど肌老化の原因となる、「光老化」とは?
光老化の原因は波長の長いUV-A曇りの日でも紫外線対策が必要
紫外線は波長の長さによって「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類に分けられるのですが、このうち、地上まで届いて肌に悪影響を与えるのは「UV-A」と「UV-B」の2つ。 このうち、UV-Aこそが光老化の原因となるもの。UV-Bよりも波長の長いUV-Aは肌の奥まで到達し、じわじわと肌にさまざまな影響を与えます。
しかも、雲や窓ガラスも通り抜けるという性質をもっているので、曇りの日であったり日当たりのよい家の中であったりしても紫外線対策が必要。なお、UV-AはUV-Bに比べ20倍もの量が地上に降り注いでいます。
UV-Bはシミや皮膚がんの原因に
日光浴をしたあとは肌が真っ赤になったり、水ぶくれができたりしますが、このように肌の表皮にあるメラニン細胞を活性化させ、日焼けをさせる作用を持つのがUV-Bです。UV-Aと違い、波長が短く、晴れた日以外、地上に届くことはあまりないのですが、エネルギーが強くて皮膚の表皮細胞を傷つけるため、シミや皮膚がんの原因となる決して侮ってはいけない存在。ただし、直射日光に当たらなければ、ある程度は防ぐことができます。
毎日のお手入れで対策を!光老化の予防方法
シミ、シワ、たるみの原因になる光老化は毎日のお手入れで防ぐことができます。
日焼け止めでUVA波をカット
紫外線対策には日焼け止めが有効です。日焼け止めの指標には「SPF」と「PA」があります。
おもにUV-A波が影響するシワやたるみを防ぐのが「PA:プロテクショングレイドオブUVA」で、最大「++++」まで4段階の+マークで防御効果が示されています。
また、UV-B波が影響するサンバーン(炎症による赤化)を防ぐのが「SPF:サンプロテクションファクター」で、1~50+までの炎症防止時間を示しています。たとえば、B波を浴びて10分で赤くなる人の場合、SPF15だと、塗らないときと比べて15倍、赤くなる時間を延ばせる効果を示しています。
どちらも数値が高くなると予防効果は高くなりますが、同時に肌への刺激も強くなるので、一般的には次のようにシーンによって使い分けられます。
・日常生活:SPF15・PA+
・屋外でのスポーツやレジャー:SPF15~30・PA+++
・炎天下やマリンスポーツ:SPF30~50+・PA+++
日焼け止めは効果の強さよりこまめに塗り直すことが大切です。汗、皮脂、服とのこすれなどで落ちていくので、重ね塗りできるくらいたっぷりの量を3時間ごとに塗り直してください。紫外線は素肌だけでなく、頭皮や瞳にも浴びています。頭皮は顔の皮膚とつながっているため、紫外線対策をしていないと顔の老化にも関わります。
日焼けしたらアフターケアを
もし日焼けしてしまった時も適切なアフターケアをすれば大丈夫です。
肌が赤くなり痛みを感じる時は、冷たいタオルで肌を冷やして熱を取り除きます。赤みが収まって化粧水やクリームがしみなくなったら、たっぷり保湿してあげてください。日焼け後は肌が乾燥しやすいので水分を補うお手入れをオススメします。
食べ物で体の中から予防
ビタミンCやリコピンを摂取する
内側からお肌を整えていくことも大切です。
ビタミンCやリコピンは紫外線によって発生した活性酸素除去のサポートをしてくれます。紫外線は活性酸素を増やしてしまいます。活性酸素は多すぎるとお肌を酸化(さび)させてしまうため、老化を早めてしまうのです。
そこで、抗酸化作用の栄養素のあるビタミンCやリコピンを積極的に摂っていくことがオススメです。<オススメ食材>
・ビタミンC:パプリカ・レモン・芽キャベツなど
・リコピン:トマト・スイカ・ピンクグレープフルーツなど
特別なものではなく、スーパーに売っている野菜や果物で十分!サラダを食べる、毎日お味噌汁を飲むなど、手軽にとれる食べ物ばかりなので少しだけ意識してみてくださいね。
注意しておきたいスマホから出るブルーライトとは
太陽の光だけでなく、ほかにも光老化の原因となる“光”は隠れています。
それは、『ブルーライト』。パソコンやスマートフォンから出るブルーライトも、光老化に関係してくるんです。ブルーライトが目に良くないことはご存知の方が多いと思います。しかし、ブルーライトは紫外線に近い光を発しているため、お肌の真皮層にも影響を与えてしまうんです。ブルーライトの光を浴びすぎると、シミやくすみの原因になるだけでなく色素沈着を起こす可能性もあります。
デスクワークの方やスマートフォンを使用する機会が多い方は、日焼け止めを塗ったり美白を意識したスキンケアをしたりと対策をしっかりしていくことが大切です。光老化は日常生活のなかで、誰もが気をつけなければいけないことです。対策を何もせずに過ごしていると、お肌の老化はどんどん進行してしまいます。お肌をキレイにするのに年齢は関係ありません。
光老化の対策をしっかりしていくことで、老化のスピードを遅らせることが可能になります。しっかり対策していき、キレイで若々しい肌をキープしていけるように頑張りましょう!
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