肥満は老けます。太ったら痩せなきゃ。でもダイエットでさらに老けることもあるのです。

今週のフェイスコムのテーマが「アンチエイジング」ですし、今日からフェイスコム内のダイエットグループの活動が始まっていますし。肥満とダイエットとアンチエイジングについて書きたいと思います。

アンチエイジングとは

私は来月には59歳になる歳ですし「老けたくない」ってことはとても気になります。いつまでも元気で若々しく、気持ちも前向きでアクティブな毎日を過ごせるようにいたいです。

世の中には歳をとっても若々しく見える人と老けて見える人がいて、実際に生物学的な老化のスピードってかなり個人差があるって言われます。一般に年齢が上がるにつれて、例えば心臓病、糖尿病、がんといった慢性疾患のリスクは上昇し、筋力、聴力、記憶力といった能力は低下していくものですが。実際には、元気で自立した生活を送れている90代もいれば、60歳になっていないのにいくつもの病気や認知機能の低下に苦しんでいる人もいます。アンチエイジングというと美容に特化したイメージの人もいるものですが、健康的な若々しい状態をいつまでも維持する。老化を遅らせるということの方が大事なアンチエイジングなのです。

で、元気でいたいってことはこの年になると強く思いますが。
アンチエイジングなんてのは若いころから意識するほうがいいに決まっているのです。
そこで若い人でも関心があるダイエットについてですが。

太ると老ける

太っている状態というのはそれだけで老化速度が速まるものです。肥満がメタボリックシンドロームの条件になるわけだけど、太ると生活習慣病のリスクが高まるということはそれだけ「老けてる」ということでもあるのです。ただ病気の状態になっていなかったとしても老化の速度そのものが速まるんです。ひとつは「糖化」の問題ですよね。

糖化と酸化とは

太っているということは食べすぎの習慣があるということで、身体に余分な糖質があるとそれがタンパク質と結びついて糖化が起こります。糖化が起こると老化の大きな原因である酸化を防ぐ力が弱まってしまうのです。糖化と酸化について詳しく知りたかったら以前書いた下記の記事を参照してください。

→　老化の原因「糖化」を抑えることが中高年のダイエットに大事なのです。

→　老化の原因「酸化」、活性酸素の悪影響を抑える抗酸化について

糖質に偏った食事をしていると糖化しやすくなるわけですが、その過程で AGEs（終末糖化産物）というものが出来てしまって、これが活性酸素の悪影響を抑える抗酸化力の妨げになるんですね。

糖化と酸化は身体の老化を加速させる大きな原因で、肥満はその二つの原因を力強く後押しすることになってしまうわけですね。

見た目年齢がメンタルに影響します

また、太ると老けて見えるでしょう。
「背中」「二の腕」「フェイスライン」これらの3パーツについた脂肪はオバサン体型の証なんて言われますが、シュっとした体形の人と比べると老けて見えてしまうものです。人からどう見られるかってことはもちろん大事なことだけど、メンタル的には、あなたが鏡に映った自分を見てどう思うかってことが老化に影響するのです。

鏡の中の自分をほめてあげられますか？
YESの人は自己肯定感のアップにつながるでしょう。自己肯定感が高いと考え方や行動が若々しくアクティブになります。自信をもって行動できる方が例えばビジネスだって成功しやすくなるでしょう。見た目をよくしておく事はあなたのメンタルを整える上でも大事なのです。

また、身体に無駄な脂肪が溜まっているということは、老廃物だって溜まっているのです。加齢臭の原因は皮脂腺の中の脂肪酸が酸化されてできる「ノネナール」という成分です。太った人は若くても加齢臭が強くなりやすいです。
そういったことも含めて、見た目が若い方がメンタル的にも若くいられるもので、私は気持ちの若さって老化防止のためにすごく大事だと思うんですよね。
肥満予防健康管理士時代にお世話になった理事長が面白い人で「ダイエットのためには恋をするのがいい」とよく言っていましたが、それもそういうことだと思います。

でも、肥満は良くないのだけどダイエットそのものに老化のリスクもあるんですよ。