前回の記事ではファスティングのメリットについて、食べない時間と食べる量を管理することで胃腸や内臓を休められたり、体内酵素を節約できたり、そのことで様々な効果を得られるんだ。ということを書きました。
例えば筋トレで筋肉に負荷をかけることで筋肉を成長させる事ができます。これは身体が繰り返し襲ってくる負荷に負けないよう強い肉体を作ろうとするからです。
それと同じように、食べないことで飢餓状態を作り身体に危機感を感じさせることで、身体は細胞を若返らせたり免疫を強化したり、自然治癒力を高めることで、より強い身体を作ろうとします。
その働きを利用して病気の治癒やアンチエイジング、健康長寿を目指すのが、ファスティングや小食健康法なのです。
大事なのは「自然治癒力」の活用なんです。ところが西洋医学には「自然治癒力」という発想がないので、病気に対しては薬や技術で対処するわけですが、それとは根本的に考え方が異なるわけですね。
では、具体的にファスティングにはどのような方法があるのか。そしてそれぞれの方法でどんな特徴と効果があるのかこの記事で説明します。
間欠的ファスティングと本格的ファスティング
まず大きく分類するとこの二つです。
間欠的ファスティングは、1日24時間の中で食べない時間を作る断食法です。16時間断食とか12時間断食がそれにあたります。プチ断食とか半日断食と呼ばれたりしますね。
本格的ファスティングは24時間以上行う断食です。1日断食を何日繰り返すか。例えば3日とか7日とか。20日連続で行うという方法が多いです。それを年に何回か行ったりするのですが。
あるいは1日断食を週末だけ行うとか、3日に一度行うとか。そういう方法もあります。
本格的ファスティングは短期集中
基本的にはファスティング中は固形物は食べないわけですが。本格的ファスティングはファスティング中だけでなく、その前後に準備食、回復食と言った通常の食事よりは量が少なく消化の良い食事をする期間を設ける必要があります。それだけ身体への負担も大きく、つまり危険やリスクが伴うということであり、3日間を超える本格的ファスティングを行う場合は、断食保養所などで専門家の指導の下で行うことが望ましいです。
もちろんそれだけ効果も大きく期待出来るわけで、仮に1週間といった短期間でも体質改善をしたり病気の改善や治癒などに効果を期待することもできます。
間欠的ファスティングは長期継続
それに対して、間欠的ファスティングはそこまでの短期的効果は期待できませんが、負担やリスクがない分手軽にできる毎日できる、長く継続できるということが特徴です。つまり習慣化がしやすいってことが大きなメリットになるのです。
ちなみに私は2022年5月から間欠的ファスティングを始めましたから、この記事を書いている時点で1年3か月継続しています。その間ずっと1日1食~1.5食くらいの小食を続けています。つまり小食健康法を継続しやすくするということが間欠的ファスティングのメリットで、ダイエットにおいては絶大な効果を発揮するのです。
ファスティング中の飲食
最も厳しいファスティングはイスラム教のラマダーンのように断食中は固形物はもちろん水も口にしないという断食もありますが、通常は最低でも水分と塩分は補給しながらファスティングを行います。ただし、水分と塩分のみの完全断食は身体への負担が大きいので、完全断食を行う場合は必ず専門家の指導の下行うのが良いでしょう。
水分は身体を冷やさないよう常温の水がお勧めです。コーヒーやお茶などノンカロリーの飲料は基本的にファスティング中でも飲んでOKですが、カフェインの摂りすぎなどには気を付けないといけないですね。
また、自宅で個人で行う場合は、水分や塩分だけでなく、ドリンクやサプリで栄養補給をしながら固形物のみ一定時間口にしないスタイルのファスティングを行うのが良いでしょう。
本格的ファスティングの場合
24時間以上のファスティングでは、ビタミンやミネラル、あるいはタンパク質なども補給しながら行うのがよいです。例えば酵素ドリンク、ミネラルドリンク、ボーンブロススープなどが有名ですね。
また、人参やリンゴなど果物や野菜をベースにした野菜ジュースやスムージー、青汁などを飲みながら行うファスティングもありますし、マルチビタミンミネラルなどで栄養補給をしながら行う方法もあります。
間欠的ファスティングの場合
間欠的ファスティングを行う場合は、16時間、12時間のファスティング中は基本的には水やコーヒー紅茶などのノンカロリーの飲料のみにします。
ただし、まだ空腹になれない間は、素焼きで味つけのないナッツやチーズ、無糖ヨーグルト、生野菜など血糖値を上げないもので、200kcalまでであれば断食時間中に食べても構わないとされています。とはいっても食べないで済むのであればそれが一番です。ドリンクだけで済ませられるよう空腹力をつけていきましょう。
間欠的ファスティングを始めよう
本格的ファスティングはハードルが高いですし、断食道場に宿泊するにはお金もかかります(1泊3万円くらい)また、本格的ファスティングを年に数回したからと言って、それだけでダイエットができるわけではないです。ダイエットの場合は、普段の食事を小食にしていかないといけないですからね。
やはり、小食健康法を習慣化させやすい間欠的断食から始めていくのが良いでしょう。
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