ダイエットを始めて10日ほどになりますが、空腹感もそれほど感じなくなってきたので今はもう夕食を置き換えにしています。偽物の食欲がだいぶ抑えられてきた状態ですが。食欲や空腹感には「本物」と「偽物」があるんですよ。ご存じでしたか？
本物の食欲と偽物の食欲
まずは本物と偽物ってどういう事なのか説明しますが、多くの方は偽物の食欲に支配されている状態なのです。それではダイエットはなかなか難しいわけで、その支配から逃れられるとダイエットはスムーズにいくものです。
本物の食欲・空腹感
人がなぜ空腹感を感じるか。それは生命を維持するための大事な機能だからです。食べるという事は生きるために必要な栄養やエネルギーを補給するという事ですが。もし空腹を感じるメカニズムがなかったら、うっかり食べるのを忘れてエネルギー不足で倒れてしまったり、命の危険にさらされるなんて事もあるでしょう。そうならないよう、身体のエネルギーが不足してきたら「腹が減った」と感じて食べたくなるのです。そして食べて満腹になったら幸福感を感じるようになっているのです。
具体的にいうと、空腹は体内のエネルギーが消費され血糖値が低下する事がきっかけで起きます。血糖値が低下すると、体内に蓄積されていたグリコーゲンや脂肪が分解されてエネルギーになり始めますが、その際に遊離脂肪酸が作られます。
遊離脂肪酸が血液中に増加すると摂食中枢が刺激され、「エネルギーを補給してね」という信号を出します。それが本物の空腹感です。生理的な食欲と言っていいでしょう。
人によって差はありますが、最後の食事から5～6時間以上経って感じ始めるのが本物の空腹感です。
偽物の食欲・空腹感
それに対して、偽物の食欲は生理的なメカニズムではなく、脳の働きや感情によって引き起こされる空腹感のことを言います。まだエネルギーが不足していないのに食べたくなるって事ですね。
例えば、美味しそうな食べ物を見たり思い浮かべた時に食欲が湧いてきて感じる空腹、これらは全て偽物の空腹です。幸福感を求める贅沢な食欲といってもいいでしょう。
また、さっき食べたからそれほどお腹か空いているはずじゃないのにお昼や夕食の時間になると何か食べなきゃって思うのも、そろそろ幸福感を感じる時間だよって脳が信号を出すのです。
昔と違っていつでもものが食べられる飽食の時代と言われます。なので多くの人は本物の空腹感を感じる前に何かを食べてしまう生活スタイルになっていると言われますが、自分の生活スタイルを思い出してみていかがでしょう。
子供のころ。夕飯前に「お母さん、お腹空いたよ。早くご飯にしてよ」という場面があった事は容易に想像できるんだけど。まる子ちゃんやサザエさんでそういうシーンがあっても違和感ないでしょう。
でも、最近はそういう事もなくなっていますよね。コンビニやファーストフードは至る所にあるし、スーパーで一番大きな売り場面積を占めているのは「お菓子類」ですし。
そういう環境で生活していると、空腹感って感じる機会がなくなっても仕方ないと思ったりします。
朝7時に食事をして、10時ころ軽く食べて、正午にお昼ご飯、15時頃おやつを食べて19時頃に夕食、お腹が空いたら軽く軽食、みたいな。何も食べない時間が6時間以上あかない生活になっていませんか？それは偽物の食欲の影響なのです。
美味しいものを食べて幸せな気持ちになる事はメリットでしょう。でもそのために失っているものも多くあるわけで、空腹感を受け入れる事で得られるメリットっていろいろあるんですよ。
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