「ふたりの余命」「ひとりたちの余命」死神侍ミナモトの余命シリーズ-高山 環 (著)/読書履歴

長編小説の「二人の余命」は、死神侍ミナモトによって余命を告げられた二人の高校生の物語です。ファンタジーでありミステリーであり恋愛小説でもある作品ですが、本作がヒットしたことから作られたスピンオフが、死神侍ミナモトが活躍する短編集「ひとりだちの余命」です。

何気なく選んで読んだ「二人の余命」が面白かったので、「ひとりだちの余命」も読みました。

読書メーター

ふたりの余命 Kindle版
高山 環 (著)

【2022年出版】ミステリーでもあるし、ファンタジーでもありますが、恋愛ものでもあります。 将来の夢の話でもあります。夢がある人も、今のところ夢が思い当たらない人も楽しめると思います。 今まで20作品以上書いてきましたが、書き上げたときに「傑作ができた」と思えたのはこの作品が最初です。

侍姿の死神に「余命は二年」と告げられた高校生の椎也(しいや)は、「余命一年」の楓(かえで)から「空き巣犯を一緒に捕まえてほしい」と頼まれる。高校生二人が夢と余命をかけて犯人を追うラブストーリー。

連作短編集「ひとりたちの余命」は本作のスピンオフです。あわせてどうぞ。

10月5日に本作を大幅改稿し、書き下ろし「エピソード0 ひとりの余命」を合わせて収録した「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」が宝島社より発売されます。表紙も素敵ですので、本作と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

以上、Amazonの紹介文

読書メーター

ひとりたちの余命 Kindle版
高山 環 (著)

<2023年12月17日 更新>
短編2作を追加して合計6作になりました!

ベストセラー「ふたりの余命」の死神侍ミナモトが登場する連作短編です。
死神に余命を宣告された人が主人公の短編を6作まとめました。
物語は繋がっていないので、「ふたりの余命」を読んでない人でも楽しめると思います。
「ふたりの余命」を読んで気に入った方も、読んだことがない人もぜひどうぞ。

本作の原点にあたる「ふたりの余命」を大幅改稿し、書き下ろし「エピソード0 ひとりの余命」を合わせて収録した「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」が宝島社より10月5日に発売されます。表紙がとても素敵ですので、本作と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

死神が行動するルールを知っておくと読みやすいので、記しておきます。

死神のルール
・善行を施した者は死神から余命を教えてもらえる
・余命はなにをしても変わることはない
・死因はわからない
・死神について誰かに話せば死神に殺される
・死神は余命を知る人にしか見えない。変装した死神は誰にでも見える
・願いごとがひとつ叶う
・余命を知っている者同士は居場所がわかる

内容
・マッサージ師の余命
・女社長の余命
・五歳の余命
・ギャルの余命
・猫の余命
・戦場の余命
もっと少なく読む

以上、Amazonの紹介文

スポンサーリンク

感想

長編の物語でも、短編集でも、主人公がある日突然死神から少ない余命を告げられるというストーリーから始まります。一般的に死神と言うと、詩をつかさどる神で、悪いイメージがありますよね。命を刈り取る鎌を持ち、人々に恐怖心を与える存在として描かれます。

しかし、この物語に登場する死神のミナモトは小男でちょんまげの侍姿をしており、ユニークで憎めないキャラクターです。そしてミナモトは善行をした者に対して、残りの余生を充実して過ごしてもらうために余命を伝える存在であり、しかも一つだけ願い事を叶えてくれる優しい死神なのです。だからこそ、スピンオフの短編集まで作られるほどの人気キャラクターになっているのでしょう。

このようにミナモトのキャラのおかげで、主人公の残りわずかな余命に関する物語でありながら、重すぎるストーリーにはならず、かといって死を軽く描くわけでもありません。読者にとって、自分の人生の締めくくりについて考えるきっかけを与えてくれる、そんな物語だと思います。

僕自身も、この本を読んだのが61歳という、人生の後半戦に差し掛かっている年齢でしたし。この歳になると身体の衰えを感じることも増えますしね。いつ何があってもおかしくはない年でもあるでしょう。人生の締めくくりを考える良いきっかけになったと感じています。

というか。短編集には高齢のおばあさんの飼う高齢の猫に余命を伝える物語も含まれているんですよ。19歳のももちゃんのことが気になる僕は感情移入せざるをえないよなぁと思いながら読ませていただきました。めっちゃ共感しちゃいました(笑)


ランニング日記
ラン日記
弁当日記
弁当日記
ダイエット日記
ダイエット日記
読書履歴
読書履歴
ブログ記事
ブログ記事