二億円のドーナツ -高山 環 (著)/読書履歴

高山 環さんの作品を恥から読んでいます(⌒-⌒)
この作品は都心への通勤が何とか可能な北関東の地方都市が舞台で、駅前の再開発にともなう人間模様が描かれた物語です。

読書メーター

二億円のドーナツ Kindle版
高山 環 (著)

あなたの家を2億円で買います
実家の土地を二億円で買うと言われたらどうします? 妻からのプレッシャーに加えて、土地を買うデベロッパー、土地売却に反対の商店街の店主と環境保護団体が現れて、二億円を巡り普通のサラリーマンが右往左往する物語です。
地方の発展とは? 家族にとって幸せな場所とは? 深刻さを増す地方の問題をコメディタッチで描きました。

以上、Amazonの紹介文

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感想

本の紹介のとおり現代ドラマの要素が強いですが、主人公のご先祖様の幽霊が登場します。本人は幽霊ではなく分身だと名乗っていますが、余命シリーズの死神侍ミナモトのようにちょっとコミカルで憎めないキャラで、ファンタジーの要素も含まれた物語です。

物語は、地方の衰退やシャッター商店街、少子高齢化と人口減少など、現代社会が抱える問題や課題を浮き彫りにします。再開発を推進する開発会社や市の職員、反対する環境保護団体や地元の商店街に挟まれ、最初は右往左往する優柔不断な主人公。しかし、物語が進むにつれて成長し、家族の絆も取り戻していきます。少しリアリティに欠ける部分もあるかもしれませんが、僕好みのエンディングで、良い読後感を得られる作品だと思います。

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