食品の裏側2 実態編―やっぱり大好き食品添加物 Kindle版
安部 司 (著)
Amazonの紹介文
かつて「歩く添加物辞典」「食品添加物の神様」と呼ばれていた男が、
自分の売った添加物でつくられたミートボールを自分の娘が頬張る姿に衝撃を受け、
つとめていた食品添加物商社を退社し、一冊の本を書いたのが2005年のことでした。
その一冊の本、『食品の裏側』は日本社会に大きな衝撃を与え、60万部のベストセラーとなったのです。
そしてあれから9年・・・。著者の安部司氏が、新たな祈りを込めて書き下ろしたのが、この『食品の裏側2 実態編』です。
安部司氏はなぜ第2弾を書いたのか。
それはこの9年間で食品を巡る実態が改善されるどころか、さらに深刻化しているからです。
今作ではコンビニ弁当など日常的に大量消費されている食品を題材に、
食品添加物の驚くべき実態、表示方法の唖然とするような真相を詳細に解き明かすほか、
遺伝子組み換え技術や、ポストハーベスト農薬問題にも切り込み、食品の安全と安心について前作以上に深く掘り下げます。
巻末には特別付録として、食品のラベル表示から添加物の中身を確認できるように、索引機能付きの用語集を掲載しました。
具体的な対処法、対応策などについて多くのページを割いているのも今作の特徴です。
私たちは生活と健康のベースとなる「食」とどう向かい合っていくべきなのか。
それを真剣に考えさせてくれる現代日本人にとって必読の書です。
【主な内容】
はじめに
第1章 激安ハンバーグ弁当の裏側
第2章 添加物なしにはつくれない食品
第3章 添加物の許可をめぐるおかしな現状
第4章 限りなくブラックに近い添加物
第5章 添加物が本当に怖い理由
第6章 私たちは添加物とどう付き合えばいいのか
第7章 私たち消費者も添加物、農薬を求めている
第8章 添加物を減らす生活
第9章 お母さん、ごめんね、ありがとう
おわりに
「特別付録」もっと知りたい食品添加物
著者、阿部司さんの講演会の様子です。
感想
前作の「食品の裏側」は紙の本で読みました。もう10年以上前の現役の肥満予防健康管理士のころでした。そのころはまだ目で文字を読めたんですねぇ(笑)
著者の安部司さんは、以前は商社で食品添加物の営業の仕事をしていたとのこと。メディアからは食品添加物の神様と紹介されるような人で。前作でも今作でも、食品添加物の危険を訴えるのではなく、現状を知ってほしいというスタンスで本を書かれています。
こういった食品の危険を訴える本は、食品を提供する業界を敵視するような表現をされるものが多いように思いますが、この本はそんなこともなく、食品添加物にはもちろんメリットだってあるわけですしね。そのメリットはきちんと認めながら・
ただ、消費者も提供側も社会全体が、安価に手間をかけずに美味しく見た目もよく、長期保存もできる食品を作れるというメリットにばかり目を向けることで「食品添加物の摂りすぎ」という現状が起こっていて、それが将来どう言う健康問題につながるかということも想像しながら、食品選びをするべきという問題提起をしている本です。
現代社会の肥満の問題と全く同じ構造であり、同期した内容だと思うんですよね。
ではどうやって問題解決したらいいのか。
それはとてもシンプルで、「自炊率を上げる」「加工食品に頼らない」ということですよね。食品添加物の問題もダイエットの問題も、同じ解決方法なのです。
かといって。
あまり神経質になりすぎることなく。
添加物を目の敵にして避けまくる健康オタクのようにはなりたくないと思うんですよねぇ。
自分のできる範囲を少しづつ広げていきながら、自炊で調理をすることを楽しくできるような
バランスの取れた食生活をしていけたらいいなと思っています。