高山 環さんの「二人の余命」が面白かったので、死神侍ミヤモトの登場する「ひとりだちの余命」を読んで、もっと他の作品も読んでみたいと思って選んだのがこの本です。「猫だから」というのが大きな理由なんですけどね(笑)
ねこつくりの宮 Kindle版
高山 環 (著)
悲しみを埋める猫をつくる人たち
悲しみを抱いている人を癒す「ねこつくり」を巡る不思議で温かい物語です。 ジブリに映画化してほしいという感想をいただいたことがあります。そういう話です。
天涯孤独になったサナは亡くなったおばあさんの遺言通り、いるか岬の「ねこつくりの宮」でお世話になる。ねこつくりの宮は悲しみを持ったお客にその人に合わせた猫を送る。仕事をしながら地元の宮司や陶工と過ごすサナといるか岬にある災いが起きる。
以上、Amazonの紹介文
感想
猫がタイトルだったので選んだ本ですが、猫の物語ではありませんでした。しかし、人々の悲しみを癒すために猫を作って届けるという主人公の仕事は、日々猫に癒されている僕にとって非常に共感できる、価値のある仕事だと思いました(笑)。 そして、その仕事を通じて出会う人たちの人生に触れたり、同じく人々の幸せのために活動する他の登場人物とのつながりや触れ合いを通して、人の人生の切なさや温かさ、幸せについて考えさせてくれる良い作品でした。
きっと著者は猫が好きで飼っているのでしょう。と思いましたが、高山さんの作品をもっと読んでみたいと思うようになりました。