すべては「腸内細菌」で決まる!-藤田紘一郎 (著)/読書履歴

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いくら肉を食べても太らない人、食事・スポーツなど肥満対策をやっていても思ったような効果がない人・・、その違いは腸内細菌にあります。
腸内細菌には、みなさんがよく耳にする善玉菌、悪玉菌のほかに日和見菌があります。もう少し解説をすると、この日和見菌のなかにはフィルミクス門とバクテロイデス門があり、フィルミクス門の菌が多い人がデブりやすく、バクテロイデス門の菌をたくさん持っている人は痩せやすいのです。さらに、デブ菌は悪玉菌が大好き。悪玉菌が喜ぶ脂肉などを食べ続けるとデブ菌は増殖、肥満につながります。
この腸内細菌の存在は、腸の難病治療研究中に2013年オランダで発見されました。これが話題になった「便移植法」です。
本書はこれまでの肥満対策の本にはなかった新しい視点で書き下ろした1冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤田/紘一郎
1939年、旧満州(中国東北部)ハルピン生まれ。東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。東京医科歯科大学医学部卒業、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。専門は寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学。免疫、伝染病研究の第一人者でありながらエッセイストとしても活躍。「花粉症やアレルギーの原因は寄生虫を撲滅しすぎたため」とする説を広め、研究の一環として自らの体内で15年間サナダムシ「キヨミちゃん」を共生させていたことは有名

以上、Amazonの紹介文

すべては「腸内細菌」で決まる! Kindle版
藤田紘一郎 (著)

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感想

細菌についての第一人者である藤田先生が腸内細菌の働きの重要性について書かれている本ですが、特にダイエットに関して、いわゆる「デブ菌」っと「ヤセ菌」について、まさに今僕が知りたいと思っていたことを詳細に解説してくれていて、すっきりさせていただきました。

僕の子の1年半のダイエットでは「腸活」もめっちゃ意識してやってきただけに、納得する内容、共感する内容ばかりでしたし。なので備忘録として内容を抜粋したいと思います。

いろんなダイエットを試してきたけどなかなか痩せないという人がいます。もちろん頑張っているつもりが食べ過ぎていたということでは痩せないし、そういう人が一番多いのだけれど。本当に食事を減らして、運動もきちんとして、生活も悪くないのに、でも痩せないという人はいらっしゃるのです。なんでか?腸内細菌の影響ってあると思うんですよ。

本書ではこのように書かれています。

「必死の思いでダイエットに取り組んでいるのとは裏腹に、腸内では「太りやすく痩せにくい」体に導いてしま「デブ菌」たちがのさばり、幅を利かせているために太ってしまうことが最新の研究でわかってきました。さらに、デブ菌が増えると慢性的な体調不良、がん、うつなどの大きな病気の原因にもなります。
肥満を解消し健康を保つには、「デブ菌」よりも「ヤセ菌」が優勢な腸内フローラを形成することで「痩せやすい体」「健康体」になれることも明らかになってきています。」

と、書かれているわけですが。

腸内環境がダイエットに影響する。デブ菌、ヤセ菌というものが存在する、
そういう話は今までにも他の本で読んだことがあります。ではその「デブ菌」と「ヤセ菌」とはどういうもので、何をしたらヤセ菌が優位になるの?
そこを知りたいと思いますよね。
菌の名前なんか覚えなくていいです最終的に自分が何をしたらヤセ菌優位になるか知っておかれるといいでしょう。

デブ菌とは
「フィルミクテス門」と言う種類の腸内細菌で
食べ物を分解して栄養やエネルギーを作る働きをする日和見金です。食物繊維が少なく油や脂肪の多い高カロリーな食事をするとデブ菌が優勢になりやすいのだそうです。
フィルミクテス門が優位になると脂っこい高カロリーの食べ物が欲しくなってしまうとのことで、ジャンクフードが好き、加工食品や肉料理が好き、揚げ物やカレーとかシチューとか洋風の料理を食べることが多い、と言う人はデブ菌優位になっているかもしれないですね。

そしてデブ菌優位になっているということは、ヤセ菌であるバクテロイデス門の働きを抑えてしまうので太りやすくなるのです。
また肥満以外にはデブ菌の作用によって、ストレス耐性の低下になったり、うつ、ガンの原因になる事もわかっているそうです。

ヤセ菌
バクテロイデス門と呼ばれる日和見金です。
糖を発酵させたり脂肪の取り込みを抑えたり筋肉に働きかけて脂肪を燃焼させる働きがあると言われますが。これは食物繊維をエサにして「探査脂肪酸」をつくる働きのことです。

最近めちゃくちゃ注目されている「探査脂肪酸」には、酪酸、プロピオン酸、酢酸、イソ酪酸、コハク酸などがあり、これらは血液で全身に運ばれ臓器や筋肉で使われるのですが。その働きが注目されているのです。
・脂肪の蓄積を抑えて肥満を予防する
・炎症を抑えたりリーキーガットを予防する
・アレルギーの改善
・糖尿病の改善
などがありますが
バクテロイデス門が優位になるということはフィルミクテス門の働きを抑えるので、ストレスやうつやガンを防ぐことにもつながります。

では、ヤセ菌優位になるためにはどうしたらいいか?
バクテロイデス門は、食物繊維の多い低カロリーな食事をしていると優位になりやすいと言われます。
また。食べる時間に制限がないとデブ菌のフィルミクテス門が優勢になりやすく。食べる時間に制限があるとヤセ菌のバクテロいです門が優位になりやすいのだそうです。

つまり、16時間断食などの間欠的ファスティングを行いながら食物繊維の多い食事をするような習慣が一番良いということですね。

それと。
探査脂肪酸を多く出すために意識することがあって
それは「水溶性食物繊維」を多くとることです。

食物繊維は大きく二つ、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維にわけられます。
両方の食物繊維を含むものが多いですが、野菜や穀類や豆類には不要性食物繊維が多めで、海藻やオクラや納豆などネバネバした食べ物には水溶性食物繊維が多いです。
食物繊維を増やそうと野菜を増やす人が多いのでそれでは不溶性食物繊維に偏ってしまうことが多いのですが、水溶性も意識して摂ることが大事ですね。

ちなみに僕が普段水溶性食物繊維を意識して摂っている食品は、もち麦、オートミール、オクラ、大根、じゃがいも、納豆、わかめ、海苔、もずく、ひじきなどの海藻などですね。

腸活って言うと、ヨーグルトや乳酸菌を食べようとする人が多いです。それはそれでよいことなので食べられたらいいですが。足りていないのは「食物繊維」なのです。腸内細菌のエサは食物繊維なのです。エサあげなきゃ活動してくれないですよね。
例えば、健康長寿の本などで、日本や世界の長寿地域の食生活を調て紹介していたりしますが、間違いなくドコモ「食物繊維が豊富な食事」という結論になっています。

そして、腸活の本が必ず言っていることは、昔ながらの日本食が一番良いということなのです。だってそうですよね。野菜や海藻多いですし、味噌や醤油やみりんうや酢など発酵食品も多いですもん。

それと
適度な運動をすること、十分な睡眠と休養をとること、そしてストレスケアが大事であることも、腸活の本に必ず書いてあります。

そういったことを意識しながら、あなたが自分のお腹の中の腸内細菌に気をつばった生活をしてあげることで、健康になれるし、病気からは遠ざかれるし。

そしてダイエットも必ずうまくいきますよ。

ということがこの本に書いてありましたよ。
皆さんの健康管理とダイエットの参考になればと思います。


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