皇位継承を考える—男系男子を守る意義—戦後の自虐史観を超え伝統をつなぐためにも

自民党の総裁選をきっかけに、政治のこともブログで取り上げるようになりました。そんなに詳しいわけではないですが、政治の話題はテレビやネットでよく目にしますし、人並みには知識があると思います。もちろん自分なりに思うところもあります。その「思うところ」をブログで書いていこうと思っていますが、この記事では、自民党総裁選でも話題になっていた「皇位継承」について触れたいと思います。

皇族数の減少に伴い、公務が多忙化したり、皇位の敬称が途絶えてしまう危険もあるとして、安定した皇位継承のために、天皇や皇族に関する事項を定めた法律である「皇室典範」の見直しが議論されています。

「女性天皇や女系天皇でもいいじゃないか」といった議論を、テレビでご覧になったことがあるかもしれません。皆さんはどうお考えですか? 私は現在の法律通り、「男系男子」を維持していくべきだと思っています。

ところで、現在の令和の今上陛下が何代目かご存じでしょうか?
陛下は「第126代目」です。
世界にはたくさんの国があり、王室や皇帝、王様がいる国もありますが、日本ほど長く続いている皇室と国家は他にないんですよ。日本が一番長いのです。そのことを知らない人も多いです。学校では日本のことを教えてくれないですからね。

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初代の神武天皇が即位したのが日本の建国とされ、そこから2000年以上続いているのです。それは古事記に記される記録で神話の時代でもあるので初期のころの天皇は実在するのか?という議論もありますが。実在が確認されているのは第21代雄略天皇からとされ、そこから数えても1500年以上が経過していてダントツの世界一であることに変わりはありません。

そして、天皇の皇位継承は「男系継承」という血統のルールによって受け継がれています。これが日本という国の歴史そのものであり、世界でもこれほど長く続いている国は他にないんですねぇ。

ちなみに、近隣国では韓国や北朝鮮、中国もすべて戦後に成立した国ですので、まだ70年ほどの歴史しかありません。よく「中国は4000年の歴史」と言われますが、実際には何度も王朝が滅亡し、新たに作り替えられてきた歴史があります。

アメリカは1776年に建国されたため、まだ300年に満たず、歴史が長いイメージのフランスも、1789年のフランス革命によって建国されました。実はアメリカよりも新しいのです。 日本に次いで長い歴史を持つのはデンマークで、建国は1086年とされていますが、もう少し前から国があったという説もあります。それでも1000年ほどの歴史で、日本の約半分です。

日本の国家としての歴史は、世界の中でも圧倒的に長いのです。

では、具体的な天皇の皇位継承についてみていくと。
現在の天皇陛下のお父様が、平成の天皇であられた上皇陛下であることは皆さんご存じでしょう。そして、その前は昭和天皇、大正天皇、明治天皇と続いてきました。このように、天皇の皇位は代々受け継がれてきていますが、それ以前の皇位継承についても知っておくことは、今後の皇位継承を考える上で非常に重要です。

なので、国民民主党の玉木雄一郎衆議院議員と大塚耕平参議院議員が皇位継承について説明している動画がありますので、ぜひご覧いただければと思います。

現在の天皇陛下まで8代続いている敬称の形、陛下の父が前代の天皇であるという「直系」のつながりは最もわかりやすい皇位継承の形ですが、それ以外にも、父親の血統をさかのぼれば歴代の天皇にたどり着く「男系」の血統であれば、皇位継承は可能なのです。過去にはそのような男系継承の例もあることがこの動画でお分かりいただけたかと思います。

ちなみに、現在皇位継承権を持つのは3人のみですが、血統をたどればもっと多くの男系男子が存在しています。しかし、戦後にGHQが皇族の財産を制限し、皇室を縮小させる政策を進めたため、当時の11宮家が皇籍を離脱させられているのです。このことが、現在の皇室人数の減少につながっています。そのため、旧皇族を復帰させる、あるいは旧皇族の男系男子を現在の宮家の養子にできるよう法律を改正すべきだ、という意見があります。これにより、歴史に沿った継承が可能となるという考え方です。

一方で、女性天皇や女系天皇を認めてはどうかという意見もあります。母親の血統が天皇につながっていても、父親の血統が天皇につながっていない場合を「女系」といい、2000年の歴史の中で女系で天皇が即位した例はありません。そのため、私も歴史に沿って今後も男系継承を続けるべきだと考えています。しかしそこに、「男女同権」の考えを当てはめて女性差別ではないかと批判する意見もあります。けれども、逆に女性は一般人でも皇族と結婚すれば皇族になれますが、一般人の男性は皇族にはなれません。これこそ男性差別では?といった考え方もできるわけですし、ここは男女同権の考えを当てはめる場面でなく伝統を重んじて、今のまま継続するのが良いと思うのです。

女性宮家について

女性皇族のご結婚後の皇族の維持や女性宮家という議論についてですが、ちなみに、現在の天皇陛下の妹君である「紀宮様」は、2005年(平成17年)にご結婚され、皇室を離れて現在は民間人として生活されています。女性皇族が結婚すると皇籍を離れて民間人になるというのが、現在の皇室典範の定めるルールです。秋篠宮家のご長女である眞子内親王殿下がご結婚され、小室眞子さんとして現在はニューヨークにお住まいであることも有名ですね。

皇室論の中には、公務を担う皇族の減少を避けるために、女性皇族が結婚後も皇籍にとどまれるようにしたらどうかという意見もあります。そして皇室に残った女性皇族を党首として宮家を作るというのが女性宮家という考えです。
しかし、それは借金問題で世間を騒がせた小室さんの奥様が皇族として残ることになったり、また小室さん自身が皇室に迎えられる可能性も含む議論でもあるわけです。私はその点についていかがなものかと、疑問を感じるのです。
そんなことを考えると、女性皇族は結婚で皇室を離れる。一般の男性は皇族になれないというのはよく考えられたルールだなと思うんです。

女性天皇について

また、女性天皇についてですが、現在の皇室典範では女性天皇は認められていませんが、歴史を振り返ると、男系の女性天皇が即位した例があります。有名な推古天皇は、聖徳太子のおばにあたり、歴史上も10代8人の女性天皇がいらっしゃいます。いずれも男系の女性天皇であり、男系男子の継承者が幼少であるなどの理由から、ピンチヒッター的な一代限りの即位にとどまっています。

そのような歴史的事実もあることから、「愛子内親王殿下に天皇に即位していただいたらどうか」という意見もあります。愛子さまは今上天皇の直系であり、男系に沿った継承者であることに加え、そのお人柄からも、そうした声があがっているのでしょう。

しかし、歴史に倣うのであれば、過去8人の女性天皇は、全員が即位後にご結婚をなさらず、お子様も設けていません。これは女系のつながりを避けるためではないかとも考えられます。そこで愛子天皇を支持される方にお聞きしたいのですが、「愛子さまには結婚しないでください。お子様をお持ちにならないでください」と言えるでしょうか?

もとより、皇族には一般的な人権や自由が制約されている面もあるとはいえ、愛子さまにそうした歴史を強要するのは、現代社会において問題があるのではないかと私は思います。女性天皇というのは、こうした問題を引き起こす可能性もあるのです。

そうした状況の中で、安定した皇位継承を実現するために皇室典範の改正が議論されていますが、政党や政治家によってその考え方はさまざまです。ですから、皇位継承問題を大切に考えるなら、選挙の際に自分が選ぶ候補者や政党がどのような考え方を持っているのかも考慮した方がよいでしょう。

というより、これはぜひ皆さんに大事に考えていただきたいことだと私は思います。

なぜなら、皇位継承は日本の歴史そのものであり、日本という国を維持していくために不可欠なものだからです。そこで、ぜひご覧いただきたい動画を2つ紹介します。旧皇族であり明治天皇の玄孫(やしゃご)である竹田恒泰先生が語っている動画です。