家族制度の未来:選択的夫婦別姓に反対する理由

衆議院選挙も明後日に迫っています。これまでずっと自民党を支持してきた僕ですが、今回は自民党に票を入れないつもりです。自公で過半数を割るほど一度大きく負けた方が良いと思うので。でも立憲民主が与党になったらやばいよね。まぁそれはないと思うけど、ちょっと心配です。 もちろん投票しないのは良くないので、どこかの政党に投票しようと思います。ただどこでもよいわけではないし、あまりにも意見が違いすぎる政党には入れたくないですし、各政党の主張をネットやYouTubeでチェックしています。

気になる政策の一つが「選択的夫婦別姓制度」です。
僕は反対です。
なぜ反対と思うのか。僕の個人的な気持ちですが書いてみたいと思います。

これは長い間議論されてきたテーマで、自民党はこれまで慎重な姿勢を取ってきましたが、最近では賛成する議員も増えてきたようですねぇ。今回の自民党総裁選でも争点となり、小泉進次郎元環境大臣が「決着をつける」と強い姿勢を示していました。僕は「勘弁してくれよ、そんな制度は導入しないでくれよな。」と思いながら見ていましたが、そろそろこの議論も決着してほしいと感じています。もちろん「導入しない」という決着でね。

といっても、何が何でも反対というわけではありません。旧姓を仕事や日常生活で使用できるようにすることや、女性がキャリアを積み上げる際の不便さを解消するための施策、旧姓の通称使用の拡大や強化には賛成です。しかし、民法や戸籍制度そのものを変えることには強く反対します。

反対の理由は、家族の一体感や伝統的な価値観を重視しているからです。しかしながら、実際に結婚によって姓が変わることで不便を感じたり、仕事上の不利益を被るケースがあることも理解できます。ただ、それらは旧姓の通称使用の拡大や強化によって解決できる部分が多いのではないかと思います。民法や戸籍そのものを変更しなくても、今の制度を少し手直しするだけで、ほとんどの問題は解消されるのではないでしょうか。

高市早苗議員もこの点については旧姓の通称使用に重点を置く考え方を示しており、彼女の発言は多くの保守的な考え方を持つ方々に支持されています。彼女の動画では、夫婦別姓に対する彼女の見解や、旧姓の使用に関する考えが詳しく説明されていますので、興味のある方はぜひご覧いただければと思います。

選択的夫婦別姓制度に賛成する人が多いという世論調査が出ている背景には、特に仕事上の不利益を懸念する声が大きいとされています。結婚後に姓が変わることで仕事に支障が出たり、キャリアの一貫性が損なわれるという現実的な悩みが、特に女性の間で深刻とされていますしね。経団連もこの問題に注目しており、ビジネス面での不利益を指摘しています。

一方で、高市早苗議員が提案している「通称使用の拡大」という方法は、夫婦別姓を望む人々が抱える問題に対処する一つの解決策とされています。彼女の提案では、マイナンバーや運転免許証、パスポート、住民票、印鑑登録などで旧姓を並記することが可能になり、実際に仕事で旧姓を使用できる範囲が拡大します。これにより、姓を変更することによる不利益や手続きの煩雑さが軽減され、民法や戸籍制度を変えずに現状の問題を解決しようというのが、彼女の考えです。

ただし、これでは不満を感じる人々もいるわけですよね。リベラルな思想の人々や、個人の自由をより強く尊重する立場の人々は、結婚や姓に関する選択の自由を求めていて、制度自体を選択制にし、夫婦が別の姓を持つことを公式に認めることが、真の自由と公平さの実現と考えているのでしょう。また、左寄りの思想を持つ人々の中には、日本の伝統的な家族制度や戸籍制度を壊してしまいたいと思う人もいるでしょう。

でもね、こういう過激な人はごくごく少数のはずです。

選択的夫婦別姓制度に賛成する人は7割以上と言われていますが、過激な思想やイデオロギーに基づいているわけではなく、ほとんどは実務的な観点から制度変更を望む人が多いはずです。そういう理由であれば、通称使用の拡大で十分ですし、特に自ら別姓にしたいと思う理由はないけれど、「姓を変えずに済むなら、その方がめんどくさくないから賛成」と考える、流されやすい意見の人が多いことも、賛成多数の背景にあるはずですよね。

でも、そういった多数の人たちにこそ、もっとよく考えてほしいと思います。僕は、仮に選択制であっても、民法や戸籍制度を変えてまで夫婦別姓制度を導入することで、家族の在り方が変わってしまうことに不安を感じています。大きな問題につながるのではないかと心配しているのです。

僕は、夫婦同姓は「家を守る」という日本の伝統的な意識に深く根付いたものだと思います。現代社会では家を守る気持ちはそれほど強く意識されなくなっているでしょうけど、例えば歴史小説やドラマを見ると、特に武家社会や封建時代において「家」を守ることが最優先事項として描かれています。戦国武将が家の存続のために命を懸け、家名を守ることが自己の存在意義と結びついていたことは間違いないでしょう。

この「家」を大切にする文化が、現代の日本社会にも続いていると考えるのは、ある意味で自然なことだと思います。だって結婚する際には、夫の姓を名乗るか妻の姓を名乗るか自由に選べるわけですが、核家族化が進み、多くの夫婦が新しい生活を始めるために新居を構えます。夫の家に嫁ぐというケースはむしろ少数でしょう。にもかかわらず96%もの人が夫の姓を選ぶというのは、家を継承する意識が心の奥底に根付いていたり、習慣として残っているからではないでしょうか。

無意識かもしれないけど家を守りつないでいくことを大切にしているのです。

また、これは皇位継承が男系で続いているのと同じです。家の継承の究極の形が皇室継承であり、日本の皇室が万世一系で続いていることは、世界的にも稀有な事例で、日本の誇るべき歴史的特徴です。
欧米や中国など多くの国では、王朝が頻繁に交代し、戦争や革命など「権力」によって国家体制が変わっていますが、日本は天皇を中心とした「権威」による統治が2000年も続いているんですよね。この日本独自の統治システムが、王朝の交代や内乱を避け、協力と調和を重んじる国民性を形成してきたことは特筆すべきものと言えるはずです。

こうした「家を守る」という伝統的な価値観は、日本人としての国民性の根底に深く関わっており、守り続けるべきものだと思います。。

例えば、子どもが人に迷惑をかけたとき、家名を汚したと憤る親の姿を、昔のドラマで見たことがある方も多いでしょう。勘当や親子の縁を切るといったシーンもよくありますが、日本人には「家名を汚してはならない」という価値観が根強くあります。そのため、人に後ろ指を指されるような行動は避け、清く正しく生きるべきだと考え、周囲への配慮や優しさを大切にする文化が、長く受け継がれてきたのだと僕は思います。

海外から日本が見られたときに、治安の良さやゴミのない街の景観、災害時でも秩序ある行動ができること、そしてサッカーなどの国際スポーツで選手や観客のマナーの良さが称賛されることが多々ありますが、そうした点はとても誇らしく思えます。家を守るという意識が、他人を尊重する国民性へとつながっているのです。もし他人を尊重せず、個人の利益ばかりが優先される国民性だったら、治安も悪化し、マナーも守られなくなってしまうでしょう。

こうした価値観は、日本人のマインドに無意識に刷り込まれている、大事な伝統だと思います。そしてこの伝統が、「家を守る」という価値観と少なからず関係していると、私は感じますし、お父さんとお母さんの姓が違うという社会が一般的になってきたら、「家を守る」という大切な価値観も徐々に失われていくと思うのです。

ただ、現代社会では家族や個人の価値観が多様化し、伝統的な家族観や制度がすべての人にとって大切だとは思われなくなっているのでしょう。また、個人の自由を尊重するリベラルな思想も強まっており、そのため選択的夫婦別姓を望む声や、女系天皇を容認する考え、LGBT理解増進法の施行にもつながっているのだと感じます。

グローバルナ社会ですし、海外との比較もされやすいです。
夫婦別性に関しては、同性を義務とされるのは日本だけだといわれたりします。

しかし、海外がそうだからといって、深く考えずに夫婦別姓を認めてしまうのは、将来の日本にとって悪影響になるのではないかと僕には思えるのです。
夫婦と家族が同姓であることが義務なのは日本だけというけど、だからとは言い切れないけど日本は世界で最も治安が良い国の一つと評価されます。
国家や社会よりも個人が尊重されるというフランスでは夫婦も別性です。だからと言い切れないけど治安はよくないです。3回旅行で行きましたがパリの地下鉄は怖いし、夜の一人歩きは控えろと言われます。

私は日本はとても良い国だと思うのです。

日本という国は他に類を見ない稀有な国家であり、だからこそ変えてはならない伝統があるはずです。その一つが、夫婦と子どもが同じ姓を名乗る「家」という制度だと僕は考えています。
長くなってしまいましたが、これが僕が夫婦別性に反対の理由です。明後日の選挙ではもちろん反対の候補や政党を選びます。反対の人が多く当選してほしいなと思います。


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