先日ブログに書いた救急搬送騒動から1週間後の12月20日の早朝のことです。弁当作りをしている最中に「めまい」が再発してしまいました。
はじめに症状が起こったときは救急車を呼ぶほどの激しい症状でした。強いめまいに加え、冷や汗、吐き気、嘔吐があり、立っていられないほどの脱力感や、意識がもうろうとする感覚もありました。「もしかして脳梗塞?」と不安になり、すぐに救急車を呼びました。
しかし、再発した症状はそれほど激しくはありませんでした。軽いめまいと冷や汗、むかつきだけで、嘔吐はありませんでした。救急搬送の時にMRI検査を受け、「脳梗塞の心配はない」と言われていたこともあり、焦りもありませんでした。また、「めまいを感じたら頭を動かさないように」と指導を受けていたのを思い出し、じっとして動かなかったのが良かったのかもしれませんん。
ただ、前回のような激しい症状ではなく、吐くほどじゃないけどむかつきがある車酔いのような状態が長く続いています。集中力もそがれるし、イライラするし、これはこれでとても不快です。なので耳鼻科に行って診てもらいました。救急搬送された際に徳洲会病院の先生から「次にめまいが起きたら耳鼻科に行きなさい」と言われていたのです。
始めていく病院でしたし、初診では、まず問診と聴力検査を受け、その後に、頭を動かしながら「眼振(がんしん)」と呼ばれる目の異常な動きが起こるかを確認する検査をしてもらいました。眼振とは、内耳のバランス機能が乱れると現れる反応で、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の診断に重要なのだそうです。検査の結果、眼振が確認されたため、BPPVと診断されました。
改めて、良性発作性頭位めまい症について調べたことをシェアします。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、「耳の中でバランスを保つセンサーにトラブルが起きて、一時的にめまいが起きる病気」です。
耳の中には、体のバランスを感知する三半規管という器官があります。この中に液体が入っていて、体を動かすと液体が揺れ、その揺れをセンサー(毛のような細胞)が感知して、体の位置を脳に伝えます。
しかし、この三半規管の中に、本来あるべきではない「耳石(じせき)」という小さなカルシウムの粒が入り込むことがあります。この耳石が三半規管内で動くと、バランスのセンサーが誤って反応し、「体が回っている」「動いている」と脳に間違った情報を伝えるため、めまいが起こります。
耳石(じせき)とは、内耳(耳の奥深く)の「耳石器(じせきき)」という部分にある小さな石のような粒のことです。体の傾きや重力を感知するためのセンサーの役割を果たします。その耳石のかけらなどが三半規管に入り込んでしまうと問題が起こるんですね。
どんな症状が出るのか?
BPPVの症状には以下の特徴があります:
突然めまいが起きる:頭を動かしたときにグルグルと回るような強いめまいを感じます。
短時間で治まる:めまいは数秒から1分程度で治まることが多いです。
吐き気や冷や汗:めまいが強いときには吐き気や冷や汗が出ることもあります。
症状が頭の動きで出やすい:例えば、寝返りを打ったり、顔を上に向けたり、下を向いたりすると症状が起こることが多いです。
先生に救急車を呼びたくなるような強い症状になることもあるのか。1週間前の症状を詳しく話したら、状態が悪いと十分可能性はあるとのことでした。
でも、病名に「良性」とついているのは、「命に関わる危険がない」という意味だそうです。BPPVは症状が辛いこともあるけど、脳や耳に深刻なダメージがあるわけではないし、多くの場合、自然に症状が軽くなったり治ったりするので心配することはないと言ってもらえました。
ただ、脳梗塞や脳腫瘍でも似たような症状を感じることもあるのできちんと区別して診断しないといけないけど、すでにMRIまで受けているなら心配ないでしょうと言われました。
安心しました。
では、どうなったら改善するのか?
三半規管から耳石がなくなればいいわけですね。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は何もしなくても時間が経てば治る病気のようですが、早く症状緩和させるには、耳石を適切な位置に戻すための運動が有効とされています。以下に代表的な方法と、それらを解説した動画をご紹介します。
エプリー法(Epley法)
エプリー法は、耳石を三半規管から排出するための頭位変換法です。具体的な手順は以下の通りです:
開始姿勢: ベッドの端に座り、頭を45度患側(症状のある側)に向けます。
仰向けになる: そのままの頭の角度を保ちながら、素早く仰向けになり、頭がベッドから少し下がる位置にします。この姿勢で30秒間保持します。
頭の向きを反対側に: 頭をゆっくりと反対側45度に回し、30秒間保持します。
体ごと回転: 頭の向きに合わせて、体をさらに90度回転させ、うつ伏せに近い状態で30秒間保持します。
起き上がる: ゆっくりと元の座位に戻ります。
この手順を1日に数回繰り返すことで、症状の改善が期待できます。
詳しい手順や実演は、以下の動画で確認できます:
ブラント・ダロフ法(Brandt-Daroff法)
ブラント・ダロフ法は、耳石の再配置を促進するためのエクササイズです。手順は以下の通りです:
開始姿勢: ベッドの中央に座ります。
側臥位になる: 頭を45度反対側に向けながら、素早く横向きに寝ます。この姿勢で30秒間保持します。
元の座位に戻る: ゆっくりと座位に戻り、30秒間休みます。
反対側も同様に: 同様の手順で反対側にも行います。
このエクササイズを1セット5回、1日3セット行うことが推奨されています。
詳しい手順や実演は、以下の動画で確認できます:
ということで、症状を早く緩和したいと思い、毎日この動画の体操を続けています。ただ、この体操をすると余計に気持ち悪くなるんですよね。おそらく耳石が掻き回されるせいだと思いますが、だからこそ耳石が早く排出されるんだろうと信じて続けています。
それから、ランニングは現在休んでいます。
耳鼻科の先生から「じっとしているだけより、適度に身体を動かしたほうがいい」と言われたので、ランニングが趣味の私は毎日5~10kmのランニングをしてもいいか尋ねたところ、「それはやりすぎ。耳石がなくなるまで2~3週間は休みなさい」と言われてしまいました。まぁ、仕方ないですね。正直、むかつきがあるときは走る気になれませんし。
でも、今年の正月のように初日の出を見ながら元日ランニングはしたいので、それまでには良くなってほしいなと思っています。
今日は朝から比較的調子が良いです。
体操をしてもムカムカしないし、なのでブログ記事も書く気になっているのですが、少しずつ良くなってきている気がします。
明日は通院日なので、しっかり診てもらってきます。
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